皆さんは「大根」はお好きですか?

嫌いな方、苦手な方もいらっしゃるとは思いますが、女性で大根が嫌いと言う方は少ないんじゃないでしょうか?
この大根。実は、とっても優秀な食材っていうことを知っていますか?
今回は、大根の持つ効能とそれをファスティングに活かす方法を、ご紹介します💓
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理にかなった食べ合わせ
例えば、「秋刀魚の塩焼きと大根おろし」ですが、家でも外食でも秋刀魚を食べるときは大根おろしが付いてきますよね?
なぜ秋刀魚に大根おろしの食べ合わせなのか、気にされたことはありますか?
この「秋刀魚の塩焼きと大根おろし」のように、普段から気にも留めないような組み合わせや食べ合わせは日常に溢れています。
実はそのどれもが、素晴らしく理にかなった食べ合わせになっています。
これは【薬膳】【漢方】からきていますが、最初に体にとって毒か薬になるかを何千年も昔の人たちが調べ、食に結びつけてきたわけです。
それが現代まで食文化として残っていることがすごいですよね。
さてその理にかなった食べ合わせの理由をご紹介しましょう。
秋刀魚の塩焼きと大根おろし
秋刀魚には秋刀魚の栄養分があり、美味しいだけでなく、貧血予防や疲労回復、生活習慣病の予防といった素晴らしい効果が期待できます。
塩焼きにすることによって、発がん性物質の≪ニトロソアミン≫というものが作られます。
また秋刀魚自体が脂を多く含み、それが胃もたれや老化に繋がったりします。
ところが、そこに大根おろしを加えることで、大根に含まれるビタミンCがこの発がん性物質のニトロソアミンを抑制します。
更には、大根に含まれるアミラーゼが消化吸収をサポートすることによって、胃もたれや老化を予防してくれるのです。
つまり、食材の持つ豊富な栄養素はそのまま取り入れ、毒となるものは体内で【中和または解毒】させて無毒化しましょうということ。
そういう食材の持つ力で、食材の持つ毒となる部分だけを分解・中和させていくのですから、これ以上にない食べ合わせの【理由】ですよね。
このように大根には、他の食材が持つ毒素を分解・中和させる働きがあるんです。
大根の効能
それ以外にも、大根にはまだまだ優れた効能・効果があります。
- 肺や胃に作用し、胃腸を健やかにする働き。(つかえ・もたれ・吐き気・嘔吐の予防)
- 痰を取り除く働き。(咳・痰・喉の炎症・喘息・気管支・結核の予防や改善)
- 瘀血〈おけつ〉を取り除き、出血などを止める働き。(不正出血・月経不順・高血圧・低血圧・貧血・心臓・脳の病気予防)
- 消化作用の促進や便秘の改善などの働き。
- 認知症やアルツハイマー、うつ病、花粉症、冷え性、抜け毛などの症状の軽減と改善の働き。
- にきびや肌荒れ、更年期障害などの症状の軽減と改善の働き。
- 胃酸過多や二日酔い、癌の予防。
など、こんなにたくさんの効能・効果があるんです。
以前もご紹介しましたが、マクロビオティック望診法指導士プロフェッショナルの先生いわく、大根は毎日摂取しても良いほどの優れた食材なんですって
大根は胃腸入った新しい脂を、切り干し大根は胃腸に溜まった汚れた脂を分解・排泄する働きがあるのよ!と力説されておりました(笑)
実際、私が先生の大根を使った料理をいただいたときは、お腹の張りの緩和と便やガスの排泄効果は絶大でした!
いまでも普段の食生活だけでなく、お腹の不調を感じるときは、積極的に多めの大根を摂取するようにしています。
同じように胃腸の不調で悩まれている方は、多めの大根摂取を試してみてください。
すりおろすのは少々手間ですが、【大根おろし】にして摂取するのがおすすめですよ。
ファスティングと大根
さてさて、お待たせいたしました!
大根の素晴らしさをご紹介したところで、なぜ大根がファスティングの強い味方になってくれるのかということをご紹介していきたいと思います!
正確に言うと、ファスティング中ではなく回復食にその効果を発揮してくれます。
回復食に大根がおすすめな理由
【ファスティング】は、断食という意味で、なにも食べないことによって腸内環境や体の中をリセットさせて、体のあらゆる機能を向上させるのが目的です。
そのファスティングを終え、一気に普通食に戻しては体に負担もかけますし、リバウンドの原因にもなり、ファスティングをした意味がなくなってしまします。
普通食に戻しきるまでの回復期間中の食事を「回復食」と言い、この回復食に大根が役立つのです。
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大根は、酵素をいっぱい持っていて消化吸収をサポートする働きがありますから、ファスティング後の胃腸への負担を最小限にしてくれます。
また、余った酵素は消化酵素から代謝酵素として脂肪の分解を手伝い、代謝を上げてくれる働きがあるんです。
そして、食物繊維やビタミンが豊富に含まれていて、コラーゲンの生成を促進します。
コラーゲンは、体を構成するのに必要なもので、コラーゲンが生成されるということは肌のターンオーバーを整えて、美肌効果を発揮してくれます。
その他には、歯茎や血管、骨や筋肉を丈夫にしてくれる働きがあるんです。
つまり、ファスティングでリセットされた胃腸を守り、脂肪分解もしてくれて、美肌効果や体を丈夫にしてくれるというわけです。
なんて優秀な食材なんでしょう(笑)
一石二鳥どころか、一石四五鳥並みです。
だから、大根がファスティングの強い味方となるんですね。
回復食中の大根の食べ方
では、その強い味方の大根を、回復食中にどのように摂取するのがいいのかをご紹介します。
まずファスティングを終えた翌日は【大根おろし】がベスト。
固形の大根はせめてファスティングを終えた2日後からにしましょう。
ファスティングでなにも食べ物が入ってこなかった胃に、固形物をいれると消化に負担がかかり、吐き気や腹痛などの体調不良を引き起こす可能性があります。
逆に、嬉しい理由としてはすりおろすことで効果がさらに高まることです。
大根をすりおろすだけで、消化促進や強力な抗菌作用、代謝促進に血液がサラサラになるという効果がプラスされます。
先ほどご紹介した豊富に含まれているビタミンは、特に皮の部分に多いので、皮ごとすりおろすのがいいですよ。
ただし、大根おろしは酸化が速く、30分で20%、2時間で50%の栄養分を失うと言われているので、食べる直前にすりおろすことをおすすめします。
まとめ
ファスティングの強い味方である「大根」についてご紹介しました💓
ファスティングには、体や腸内環境を整えるのが目的とご紹介しましたが、回復食はリバウンドの防止と食生活の見直しが目的です。
胃腸などの消化器官をゆっくり回復食で慣らすこと、そして体に優しい食事と適量の摂取を心掛けること。
これこそが、ダイエットを継続的に続けていくうえで、失敗しにくくなる秘訣でしょう。
また食事や食生活の見直しは、生きていく上で、一番大切な健康管理です。
毎日毎日、大根を摂取するというのは難しいかもしれませんが、ファスティングの後の回復食や、体調が悪いときは取り入れてみてください。
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